満足度

例のごとくまた「固め読み」ということで今回も読書法に関する本です。

しかし本書は、「どうやったら本の内容を忘れないか」ということに着目していたこれまでの2冊とは真逆といってもいい論を展開しています。

要は「読んでも忘れてもいい仕組みを作ろうぜ!」ってことです。

また、現役コンサルタントの著者が選び抜いた本で構成されている「ビジネス書マンダラ」も必見ですよ。

ポイント

同時読みで読書のアイドルタイムを極小化する

読書は「アウトプット」が99% 』に続き、本書でも同時読みが推奨されています。

しかも10冊以上の同時読みがいいんだとか。

これは本を読もうと思っても読んでいる本が今の気分に合わない場合は心に迷いが生じ手持無沙汰な時間(アイドルタイム)を作ってしまうので、その無駄な時間をなるべく減らし常に本を読んでいる状態を作るためです。

つまり10冊も同時に読んでいけばどれか気分にあう本は見つかるだろうということです。

難解なビジネス書を読んでいるときなんかはどうしても気が進まないときがあるので数冊を同時進行で読むというのはアリかもしれませんね。

でも10冊以上はさすがにやりすぎな気がします。

10冊以上で回していったら多分ちょっと前に読んだ内容がだいぶ抜けちゃいますよね(;´∀`)

読む冊数は個人の裁量に任せればよさそうです。

超速インプット読書術

コンサルタントというのはクライアントと話をするためにある程度そのクライアントの専門分野の知識をインプットしておく必要があります。

普段のコンサルタントの仕事でも大忙しでしょうし速くインプットしないといけませんよね。

彼らはどのようにインプットしているのでしょうか。

現役コンサルタントである著者の超速インプット読書術はザックリ言うと以下の通りです。

  1. 入門書を斜め読みして全体をつかむ
  2. 深めたいところを専門書で拾い読みして集中して読む

やはりざっと全体を読んでみて大事なところを拾い読みして集中して読むということがいいみたいですね。

読書法に関する本をこの本を含め3冊読んできましたが、3冊とも同じようなことが書かれていたのでこの方法はもう鉄板のようです。

あとポイントとなるのが、期限を1日に限定することです。

そしてその1日はなるべく他のことをせずインプットに集中します。

では何故1日なのでしょうか。

それは効率の問題です。

人間の脳は自動車のエンジンと同じようなところがあり、集中してから一定の時間を経ないと効率が上がりません。

一方で、一度一定の効率まで上がってしまえば、しばらくのあいだはその効率を維持できることがわかっています。

逆に言えば、細切れの時間をバラバラに学習にあてた場合、トータルでかかる時間は集中して一気にやった場合よりも長くなるということです。これは多くの人にとっても経験のあることでしょう。

これには激しく共感します。

人によるのかもしれませんが、僕の場合は集中力というのは数分では高まりません。

そして、一度高まった集中力は数時間持続します。

ですので僕は読書をするときはある程度の時間をとってガッツリ集中して読むのがあっているようです。

 

さて、『読んだら忘れない読書術』では15分の細切れ読書が勧められていましたよね。

では、長時間で一気に集中して読むのと数回に分けて短期集中を繰り返すのとではどちらがいいのでしょうか。

確かに『読んだら忘れない読書術』では「集中力を保てる」という観点から15分の細切れ読書が勧められていました。

しかし『読んだら忘れない読書術』では

「ワクワクしてドーパミンが出ているときは集中力が高まっているから一気に読んだほうが良い」

ともしています。

ですから集中力が持続するのであれば無理に時間を区切る必要はなさそうですね。

ケースバイケースで使い分けていきましょう(*´ω`*)

教養書の読書は「短期目線」でいい

教養書といえば、すぐには使わない知識だけどすごく大事な人生の肥やしになるようなものというふうに思っていました。

しかし著者は長期目線でする教養書の読書はあまり意味がないだろうとしています。

そんな著者の考えはある研究結果によるものが大きいようです。

クランボルツは調査の結果をまとめ、キャリアの8割は本人も予想しなかった偶発的な出来事によって形成されていることを明らかにしました。

逆に言えば、長期的な計画をもって目標実現のために一直線の努力をするというのはあまり意味がないということです。

クランボルツは、あまりに自分の興味の対象を限定して出会う人・モノ・コトを狭い範囲に絞ってしまうと、キャリアの転機をもたらす8割の偶然を遠ざけてしまうと警鐘を鳴らしています。

クランボルツの調査からは、成功する人には「さまざまな出会いや偶然を、前向きに楽しめる」という共通項があることがわかっています。

この研究結果を見ると長期的に明確な目標をもって行動していると、チャンスが狭まり人生に悪影響を及ぼしそうですね。

明確な目標を持って地道に努力することがよく自己啓発書に書かれている鉄板のような気がしますが、ちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうです・・・

 

そういえば、僕が最近読んだ面白い本にも似たようなことが書いてありました!

『成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方』という本です。

この本には

「人生は思いがけない何かによって大きく左右され、それが成功にもつながっていく。だからそんな偶然にたくさん遭遇できるように新しいことや新しい人との交流を積極的に行え!」

的なことが書いてあったと思います。

あと、これまた最近観た映画『イエスマン “YES”は人生のパスワード』でも同じようなことが描かれていましたw

本書が示す研究結果やその他の本や映画から、自分のキャパを空けて視野を広くするために明確すぎる長期的な目標はあまり持たないほうがいいみたいですね。

そして教養書はすぐに役立つものや今おもしろそうだと思うものなどといった短期的目線で本を選んでいくのがよさそうです。

忘れてもよい仕組みを作る

ここがこの本のポイントとなるところです!

読んだ内容は忘れてもいいんです。

人間は忘れてしまうんですから。

では、どうするか?

忘れることを前提に本を読み、読んだ内容を忘れても大丈夫なような仕組みを作ればいいんです!

この論理は僕にとっては新鮮でした。

ではどうやってその仕組みを作っていくのか見ていきましょう。

3回読み読書術

  • 1回目:線を引く
  • 2回目:5つ選ぶ
  • 3回目:転記する
線を引く

1回目は気になった文章の全体に線を引きます。

「全体」というのがミソで、キーワードだけ線を引くというやり方では2回目以降に読み返したときパッと見よく理解できないからです。

5つ選ぶ

線を引いたところから選りすぐりのものを5つ選びましょう。

数に制限を設けているのは多くのものを転記するのは面倒だからです。

ですので多くてもせいぜい9つまでと著者はしています。

さらに、この「選ぶ」過程でその部分が脳に定着するそうですよ。

選び抜き何回も読むことで脳は大事な情報として認識するんですね。

転記する

以下の3つのことを書きだします。

  1. 面白かった箇所
  2. ビジネスや実生活に対する示唆
  3. 具体的なアクションの仮説
面白かった箇所

これは単純に自分が選んだ「へえ」と思ったところですね。

例えば、本書で僕が一番「へえ」と思ったところは

「どうやったら本の内容を忘れないたかということに着目するのではなく、どうあやったら本の内容を忘れてもいい仕組みを作るか」

というところです。

ビジネスや実生活に対する示唆

これは難しく考えずに思いつきやひらめきでいいそうです。

僕が本書の面白かった箇所から得た示唆は

「読書以外でも何か新しいことを身に着けるときは同じように忘れても大丈夫なような仕組み作りが大切」ということや、

そもそも「発想の転換が大事」ということですかね。

具体的なアクションの仮説

最後に行動ですね。

示唆から具体的にどうやっていくのがいいのかという仮説を立てます。

「発想の転換が大事」という示唆から僕は

「発想を豊かにするために違った考えや違ったジャンルの本を読んだほうがよい」

という考えに至りました。

僕はもともと頭が柔らかい人間ではないので自分の頭だけで考え過ぎず、他の人の力を借りて新しい発見をしていこうと思います。

なぜ転記をするのか?

そもそもなぜ転記をするのでしょうか。

ここも本書においてかなり重要なところです。

選り抜きを転記する最大の目的は「忘れる」ためです。

忘れることで脳のワーキングメモリーのスペースを広く保ち、目の前の知的生産に活用する。

必要になったときに外部の知的ストックから情報をダウンロードして活用できるからこそ安心して忘れられるわけで、そのためには精度の高い検索機能が絶対に必要になります。

普段から目の前のことに集中しておくために脳のメモリーを空けておくべきというのは、本当にそうだと思います。

頭にごちゃごちゃいろいろ入った状態ではベストはつくせません。

ベストを尽くせるように脳に余裕を持たせましょう。

そして本の知識は必要になったときに転記先からダウンロードして活かせばいいのです。

何度も再読する

良い本は何度も何度も繰り返し読みべしという著者の主張はもっともですね。

何度も読んでいけば本の内容は自ずと自分のものになっていくはずです。

ビジネス書マンダラ

付録という位置づけですがこれがかなり使えます。

このビジネス書マンダラは「これだけ読めばいい!」と筆者が読んできた数々の本から厳選された良書の宝庫です。

こういうのがあるとハズレ本を引く確率が大幅に下がり効率のいい読書ができるので積極的に活用していくべきですね。

まとめ

僕には読んだら忘れないようにするということより、忘れても大丈夫なようにするという方がどちらかというとあっていると思います。

もともと脳内メモリーが少ないんで(;・∀・)

なので、この本で学んだ忘れても大丈夫なような仕組み作りを実践します。

(でもこれまで読んだ『読んだら忘れない読書術』と『読書は「アウトプット」が99% 』で学んだこともイイトコどりで実践していきますよ。)

転記先はこのブログです。

この自分で書いたブログを何度も見返せば、書評した本が僕の血となり肉となっていくはずです。

あとはやはりいろいろな本を読むことが大事ですね。

多様な意見を取り入れ、ほどほどな目標を持った視野の広い人間になろうと思います。

ということで、あなたにもぜひ「読んだ内容を忘れないための本」と「読んだ内容を忘れてもいいようにしておく本」の両方を読むことをオススメします。

読書を通して視野を広げ、人生をイージーモードにしちゃいましょう(*´▽`*)