満足度

大学を卒業しても定職についていないぼくは普段は家に引きこもって作業をしたり、読書をしたり法律の勉強をしたりと自由気ままに過ごしています。

(といっても結構ハードで、自分を追い込んでやってます。)

今は収入がほとんどない状態ですから自分はこのまま他の人たちと違う生き方をしていて大丈夫なのかと思うことも多々あります。

また、日中引きこもっている自分のことをご近所の方はどう思っているのかなーなんて思うこともあります。

そんな持たざる者でいわゆる「ふつうの人」から遠ざかっている自分を憂いていたので、自分と少し似ている生活をしている方の書いた本を手に取ってみました。

著者は日本一有名なニートとされているphaさんです。

あの名門京都大学を卒業されて今はニート(元ニート?)ですからかなりのアウトサイダーです。

本書ではそんな著者ののんびりした生活、お金や物がなくてもやっていく具体例が紹介されています。

こんな生き方やこんな考え方もあるんだよなー

と思わされ心がフッと軽くなりますよ。

ポイント

「普通」は普通じゃない

いわゆる「普通」というのはここ50年から100年で形成された価値観なんだそうです。

それだったら今「普通」とされていることにとらわれるのは馬鹿らしいですよね。

時代や地域によって価値観は変わってきますし、何も多数派がするように自分もしなくてもいいんだと思えば我が道を行く勇気が持てます。

会社勤めでも、自営業でも、フリーターでも「生き方」というのは何通りもあってその人がいいと思える生き方ならなんだっていいんです。

働くことは大事ですが、もし職場が合わなければ他のところに行って他のことをすればいいんですよね。

繋がりや居場所を持つ

著者は他者と繋がり居場所を持つことの大切さを再三述べています。

自分のことを認めてくれる友達や恋人がいればそれだけで心が安らぎますし、どこかの組織で上手くいかなくても他の居場所があればそれだけで救われますよね。

家族や会社だけでなく、他に一つ二つ自分の居場所を持って他者と繋がりを持っていれば物やお金を持っていなくても楽しく生きていくことができそうです。

どうせ50年先には忘れられている

自分がどんなにすごいことをしてもノーベル賞級のことでもない限り50年、100年先には忘れられていますよね。

自分のことなんて長い歴史や広い宇宙の視点に立てばちっぽけすぎるので周りを気にしても仕方がありません。

そう考えたら一気に気が楽になりました。

今は今までで一番自由な時代

著者は今の時代は今まで一番自由でなんでもやりやすい時代だと言います。

食べるものはありますし、治安もいいしインフラも整っていてあらゆる権利が保障されています。

仕事だって選ばなければいくらでもありますから心身ともに健康でいれば野垂れ死ぬことはほとんどありません。

生活保護などのセーフティーネットも用意されています。

こんなハードウェアが整った現代だから「どういう風に生きるか」というソフトウェアをうまくインストールしていけば楽しく生きることができるんですね。

 

少し話がずれるかもしれませんが、この時代の日本に生まれてこられただけでスーパーラッキーだとぼくは思っています。

これだけ整った時代・国というのは過去の歴史や世界中を見渡してみてもそうありません。

しかしながら今の時代を生きる日本人からすれば今のこの環境がデフォルト設定なので有難みがわかりません。

それに「今の時代は悪い時代!」という声もあります。

でも、層祖父母や祖父母が戦争で大貧困を経験していたことを考えるとめちゃめちゃ恵まれていますよね。

ですからそんなスーパーラッキーな時代を生きるぼくたちはもっと気楽に考えてもいいのではないでしょうか。

自分の得たものが自分を縛る

<blockquote何か物を持つということはその管理コストを抱えるということでもある。

持っている物が増えると収納するための空間的コストだけではなくて、

「◯◯が壊れちゃったから修理しないと」

「◯◯買ったから置く場所を作らないと」

「◯◯を収納する××を買おう」

「そうしたらもっと広い家が欲しい」

みたいに、物の管理や維持について考える心理的コストが日常の中で増えていく。

実際はずっと持ち続けている物ほどあまり使わなかったりするし、自分が直感的にすぐ思い出せる以上の物を持っていてもあまり意味がないと思っている。

物や、物に限らないもの(知識、経験、知人)は生きているうちに自然に増えていってしまうものですが、これらが自分を縛り自由を奪っていってしまうのであればこまめに「捨てる」ということが大切みたいですね。

そのうち寿命が来て人間は死ぬし、得た物はお墓の中には持っていけないから、所有にこだわるのにはあまり意味がない。

この著者の考えは最もだと思います。

所有するのにはコストもかかりますし、いずれ無意味なものになってしまうんですからなるべく「持たない」生き方を模索していくべきかもしれませんね。

人と比べても意味はない

お金がなくても楽しく暮らすための心がけとして一番大事なのは、「他人と自分を比べない」ということじゃないかと思う。

そして他人と自分を比べなくても平気になるためには、「自分の価値基準をはっきり持つ」ということが必要だ。

大切なのは、周りに流されずに

「自分にとって本当に必要なのは何か」

「自分は何によって一番幸せになるか」

という自分なりの価値基準をはっきり持つことだ。

それとまあ、自分一人だけで周りと違う価値観を持って生きるのも孤独でキツいので、自分とある程度価値観が近い仲間や友人を持つことも必要だ。

自分が幸せかどうかだとか、物やお金を持っているかどうかっていうのを考えたとき、人はどうしても他の人と比べてどうかということを考えてしまいます。自分の価値基準を持って人と比べない方が幸せになれるというのは頭では分かっているのですが、難しいんですよね。

比べない」ということはどうしても難しいことですが、比較対象を「」ではなく「過去の自分」にしてはどうかとぼくは思います。

そうすれば周りに流されませんし人と自分を比べずに済みます。

「自分の成長」を実感することがお金がなくても楽しく暮らしていけるコツなのかもしれません。

まとめ

ぼくも著者のようなのんびりライフに憧れがあります。

自由に寝て起きて、好きなことをやって生活したいです。

でも著者のように将来に不安を持たない性格ではないのでお金がないとどうしても不安です。

また、物やお金に縛られない最高の方法はたくさんのお金を持つことだと個人的には思っています。

(もちろん著者の言うようななるべく物を持たないという考えも大事だと思いますし、ぼくもそこは共感しています。)

お金が全てだとは言えませんが、お金があればほとんどのことが解決できますしあらゆるしがらみから解放されます。

ですからぼくは将来のんびり過ごすためにこれからも人よりも仕事や投資をして努力していきます。

しかし、努力していく中で上手くいかないことがあり不安に襲われたり、頑張りすぎて体を壊しそうになることもあると思います。

そんなときに本書に書かれているようないろんな生き方や考え方もあるんだということを知っていれば気が楽になりますし、気持ちがしっかりします。

疲れたときは休めばいいやと思えるようになるでしょう。

幸せになるためにお金を稼いでいるのに、お金を稼ぐこと自体が目的になって不幸になってしまえば元も子もありませんからね。

なのでこれから生きていく中で何度もこの本を読み返そうと思います。

自分の現状に不満を持っていたり、将来を心配している人も一度読んでみてください。

そんなに心配しなくても大丈夫なんだ。

と思えてホッとしますよ。