満足度

いつもタスクがたまりにたまっているため、予定通りに仕事が終わりません。

そんな中で『ゼロ秒思考』をすることによって仕事が効率化したということもあり、今回もまた思考に関する本を読んでみました。

本書は仮説思考に関する話です。

仮説とは「仮の答え」ことで、この仮説を立てることによって仕事の量が激減すると著者は言います。

本書では仮説の立て方や仮説の検証法、仮説思考の高め方などを様々なビジネスや日常のシーンを例に用いて解説しています。

ちょっと分厚めの本で読むのに時間がかかりましたが、仕事の能率を上げたいビジネスパーソンには読んでおいてほしい一冊です。

ポイント

網羅思考は非効率

あなたは何か始めるときは完璧な答えを出すためにあらゆる情報を集めるところから始めようとしていませんか?

これは効率がいいようにも思えますが、実はものすごく非効率なことなんです。

情報を網羅的に調べようと思ったら、調べても調べても調べることが多すぎてなかなか情報収集が終わりません。

情報収集が終わっていざ検証しようとしても、集めた膨大な情報を一つ一つ分析して課題を見つけて解いていくのにはさらに膨大な時間がかかります。

そして終盤でやっと全体像が見えたところで重要なところを掘り下げようと思っても時間が足りなくなったり、間違いに気づいたりして手遅れになってしまいます。

このように網羅的に情報を集めてあらゆることを網羅的に考えようとすることは、一見万全を期しているようですが、時間が限られている中で問題を解決するのには非現実的ですし、重要な意思決定が雑になってしまうので無駄が多いといえます。

意思決定に役立つ情報は?

情報は必ずしも集めれば役に立つとは限りません。

情報理論の世界では、不確実性が高いことを「エントロピーが大きい」と表現する。

すなわち新しい情報が加わって不確実性が低くなれば、エントロピーは小さくなる。

たとえば、得意先の接待に和食とフランス料理のどちらがふさわしいか悩んでいたとする。

このときに、「先方の社長はフランス料理が好きだ」とか、「先方は翌日に和食の予定が入っていて、和食にすると二日続きになってしまう」といった情報が手に入ったとしよう。

こうした情報があれば和食とフランス料理という二つの選択肢のうちのひとつを消すことができるので、意思決定が簡単になる。エントロピーが明らかに小さくなる例である。

ところが誰かに相談したところ、「いまどき寿司や天ぷらははやらない。私の知っているイタリア料理の店を紹介しよう」などといわれたら、エントロピーは大きくなり、意思決定は、より困難になる

情報の中には不確実性を高めてしまうものもあるというとても分かりやすい例ですね。

以上のことから選択肢を狭まてくれる情報だけが意思決定に役立つといえます。

フォーカスして考える

網羅思考が非効率であるということは、何かに集中することが効率がいいといえます。

ゴルフのスウィングを矯正する場合を思い浮かべてほしい。

すべての部位、たとえば頭、肩、腰、グリップ、手の動き、体重移動、膝の曲げ方、スウィングの軌道などをすべて同時に直せといわれたら、結局まったくうまくいかないだろう。

労多くして報われないパターンだ。

それよりも、まず一カ所だけ直し、それがうまくいくようになってから次のポイントを直していったほうが早く上達する。

まさに選択と集中ですね。

これはゴルフなどのスポーツだけでなくビジネスにも当てはまります。

ビジネスにおいては解決すべき時間が決まっているので、あらゆるケースを調べまくってから答えを出すのは無理があります。

それならまず仮説を立ててある程度目星をつけ、そこを検証するために必要な証拠だけを集めればいいわけです。

このようにすれば、無駄な分析や情報収集の必要がなくなり、非常に効率がよくなります

いっぺんにいろいろ手を付けるのではなく、本当に大事なところにフォーカスしていくことが、ビジネスで上手くやっていくためのコツのようです。

早い段階で仮説を立てれば上手くいく

早い段階でドンッと仮説を立ててしまえば、間違いを見つけたときに修正するのが大変だと思いませんか?

また、知らず知らずのうちに間違った方向に進んでいってしまいそうという点でも怖いですよね・・・

しかし、大丈夫です。

ストーリーの正しさを証明するために、証拠集めを始めた段階で、仮説を肯定するような証拠がなかなか集まらない。そのため自分のつくったストーリーが間違いであることにすぐに気がつく。

初期段階で間違いに気づくので、余裕をもって軌道修正することが可能だ。

網羅思考ではそもそも情報の収集に時間がかかってしまい、間違いに気がつくのが遅れてしまいますが、仮説を立てることによって早く間違いに気がつくことができ結果的に早く答えにたどり着くことができるというわけですね。

まとめ

情報が少ないところからまず答えを出してから始めるというのは難しいしめんどくさいです。

しかし、仕事の効率が高まり、質も向上するならやってみる価値はありそうですね。

普段からぼくは仮説思考っぽいことをやっていると思っていましたが、本書を読んでこれまで何気なくやってきたことが具体的に見えるようになりました。

エントロピーの話は新たな発見でおもしろかったです。

情報収集の際は不確実性を減らす情報のみを集めるようにしなければなりませんね。

何も実行しないのがリスクと言われる現代社会ですから、長々と調べたり考えりするよりもまず仮説を立ててアクションを起こすことから始めてみようと思います。

最初のうちは的外れな仮説をたくさん立ててしまって、一時的に仕事の能率が下がることもあると思いますが、そういった失敗から学べば仮説思考を進化させていくことができるはずです。

 

ぼくのように仕事の多さに辟易している方は多いかと思います。

そんな方は仮説思考を身につけてみてはいかがでしょうか。

仮説を立てることから始めれば仕事の量が激減しますよ。