満足度

睡眠に関する本の固め読みということで『スタンフォード式 最高の睡眠』に続いて本書を読んでみました。

本書は睡眠に関する知識が幅広く書かれており、内容も深いものとなっています。

難しいホルモンの話もたくさんでてきましたが、前提知識が少ないぼくでもわかりやすいよう砕かれているのでその辺はよかったです。

書評

電子機器の使い方を見直す

睡眠の質をいますぐ改善したいなら、夜に画面を見る時間を減らすのがいちばんいいように思う。
コンピュータ、iPad、テレビ、スマートフォンなどの画面が発するブルーライトは睡眠を奪うため、睡眠不足になりかねない。
電子画面が放つ人工的なブルーライトは、日中に分泌されるべきホルモン(コルチゾールなど)の生成を促す。
そうなれば、寝る準備が整った身体に混乱をきたす。

これはよく言われていることですね。

しかし、『スタンフォード式 最高の睡眠』の著者である西野精治さんはブルーライト自体はあまり問題ないといっています。

問題なのは電子機器を使うことによって脳を刺激してしまうことなんだとか。

でも西野さんも光のデメリットを完全に否定しているわけではありません。

夜にコンビニエンスストアなどで強い光を長時間浴びると、メラトニンの分泌が阻害され、睡眠や体内リズムの変調をきたす。(スタンフォード式 最高の睡眠)

電子機器から発せられるブルーライトが睡眠にどれほど影響を与えるのか未知数ですが、光が睡眠を阻害するということがわかっている以上、寝る前はブルーライトを遠ざけるというのが賢明ですね。

体深部の温度を下げる

気持ちよく寝ついて睡眠の質を上げるには体温を下げるのが大切です。

睡眠に最適な室温は15度~20度

調査によると睡眠に最適な温度は15.5度〜20度なんだとか。

個人的にはちょっと寒いのではと思ってしまいます。

人それぞれ最適だと思う温度があるので、これは自分でいろいろ試してやってみたほうがよさそうです。

ストレスが体温上昇をもたらす

良質な睡眠を求めるなら、室温をクールにするだけでは十分ではない。
精神や感情を落ち着かせて自分自身がクールになることも必要だ。
HPA軸は、生活のなかで生じるストレス全体に対応する。
仕事、人間関係、食事、運動など、あらゆるストレスが対象だ。
脅威を認識した身体がそれに抗おうとすると、ストレスが身体を刺激し、体温の上昇を招くため、期せずして眠りにつきにくくなる。

ぼくの実体験として夜に不安で寝つけなくなることがありますが、これはストレスによって体温が上昇していたからなのかもしれません。

ストレスの解消には運動が効きます。

運動することによってストレスがかかりますが、このストレスは能動的に発生したストレスで負荷のコントロールも可能です。

そして運動をすることによって結果的にストレスが解消されます。

詳しくは『脳を鍛えるには運動しかない!』をご覧ください。

午後10時〜午前2時のあいだに眠る

自分を操る超集中力』でも言われていましたが、やはり午後10時から午前2時の間は睡眠のゴールデンタイムのようです。

この時間が一番睡眠に適した時間とされているんですからここで寝ないのはもったいないことこの上ありません。

どうして午後10時ごろに寝るのがいいかというとホルモンが関係しています。

午後10時頃になると、体内のリズムに変化が起こり、メラトニンの生成量が自然と増える。
これは、身体の修復、強化、再生に使う代謝エネルギーを増やすための変化だ。
その時間に抗酸化作用のあるホルモンの生成が増えれば、DNAを損傷から守ることや、脳の機能を高めることなどにもつながる。
普段からこの時間に眠っている人は、何も心配はいらない。
しかし、午後10時でまだ起きていると、代謝エネルギーの増加によって「元気が回復した」ように感じることがある。

これは興味深い話です。

夜になっても元気だという人はいますが、それはただの錯覚でとてももったいないことをしているのかもしれません・・・

まとめ

本書のAmazonのレビューには賛否両論が渦巻いています。

ぼく自身絶賛はできません。

マイナスイオンの話や「調査によると~」「~らしい」といったあいまいな書き方から、「それは科学か」「どこの調査なのか」「あなたは専門家ではないのか」と思ってしまうことが多々あったからです。

それでもぼくは本書を読んでよかったと思っています。

知らなかったことをたくさん知ることができたからです。

主張するからには何らかの根拠があります。

本書に書かれてあるほとんどのことには根拠が据えられていました。

たしかに疑わしい面もあります。

しかし今正しいとされていないことが後に正しかったとなることもあります。

それに変な情報があっても取捨選択をすることによっていい情報だけを取り込むことも可能です。

基本的にどんな本を読んでいても情報の取捨選択を行うときがあります。

本書においても自分がこれは違うんじゃないかと思うことはバッサリ切り捨てれば大丈夫です。

そうはいってもよい睡眠をとるためにここまでたくさんの方法が提示されているわけですからいろいろ試すべきではないでしょうか。

そしてやってみて自分がこれはいいと思ったことは継続して少しでもいい睡眠がとれるようになれば人生が変わってきます。

睡眠に悩んでいる人は老若男女問わずいるはずです。

そんな人の助けにこの本がなってくれればと思います。

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