満足度

配当生活って憧れますよね。

自分が働かなくても勝手にお金が入ってくるのですから素晴らしいことこの上ありません。

ぼくは今の段階では生活の全てを配当だけでまかなうということはできませんが、生活費の一部を配当で補うことができれば、自由に使える現金が増えて資金の流動性が高くなり生活の幅が増えていいなと思っています。

そんな配当(インカムゲイン)には、株の配当や株主優待、債券のクーポン、家賃収入などいろいろありますが、ぼくが最近注目しているのはREITという金融商品です。

REITとは不動産投資信託のことで、投資家から集めた資金でマンションやオフィスビルなどを購入し、その売却益や家賃収入を投資家に分配する金融商品です。

不動産はある程度まとまった額を持っていなければ購入することができませんが、REITの場合は数万円で購入できます。

投資信託が不動産を買ってそれを運用した利益で配当がもらえるんだったら、REITを買っておけば自分も大家さんになれるんじゃね?

と思い、REITを買うのであればちゃんと勉強せねばということで本書を読んでみました。

本書はREITだけでなく、債券や為替、海外ETFといった金融商品の仕組みが解説されている、その名の通りインカムゲインの教科書です。

インカムゲインについてだけでなく世界経済の流れや買ってはいけない金融商品も勉強できるので金融リテラシーが高まる一冊となっています。

ポイント

金利が上がると債券は下がる

「金利が上がると債券は下がる」

投資をやっておられる方からしたら極々当然のことかもしれませんが、ぼくはこれまで全く気にしてこなかったので勉強になりました。

必ずしも理論通りになるとは限りませんが、FRBのイエレンさんがこれから利上げをすると言っているので、それを実行すれば債券が売られて債券の価格が下がるはずです。

ですから債券を買うのであればもう少し待った方が良いのかもしれませんね。

太陽光発電は魅力的か?

最近はちょっと下火になってきましたが、太陽光発電が一時期はやりましたよね。

初期投資にお金がかかりますが、利回りが高く節税にもなり、おまけにエコなので魅力的な投資に思えます。

でもおいしい話には何かあるはずです・・・

ここで最低限、知っておくべきは、太陽光発電は単年度の税引後利回り9・3%など、不動産や債券よりも高利回りに見えますが、最後に元本が返ってきませんので、同じ利回り9・3%でも、その意味合いはまったく異なるという点です。

不動産も債券も、何年かあとには購入時と大差ない価格で売却できて、最後にまとまったお金が戻ってくるわけですから、この違いを考慮して利回りを比較しなければ意味がありません。

ぼくなんて情弱なので税引後の利回りが9.3%という数字を見ただけですぐ太陽光発電に投資したくなりますが、このように単年度利回りだけを見るというのは物凄く危険なことですね。

最後に元本が帰ってこないのならこれくらいの利回りは当然ですし、他のあらゆるリスクを考えたら現段階では太陽光発電はあまり魅力的とは言えなそうです。

REITは現物不動産投資の代替となり得るのか?

お金が発生するモデルはREITも現物不動産投資も似ていますが、異なる点もいくつかあります。

レバレッジ比率が違う

REITの場合はレバレッジを2倍程度しかかけることができません。

一方、現物不動産投資はレバレッジを10倍程にするのが一般的です。

ですのでREITは現物不動産投資と比べると資金効率が悪いということが言えます。

REITと現物不動産は価格の変動要因が違う

意外なことですが、REITの価格は現物不動産よりも株式市場との相関が高いそうです。

現物不動産の場合は頻繁に取引が行われるわけではありませんから、価格の変動は緩やかです。

価格下落局面でも株と違って投げ売りが出ることはありません。

それに対し、J-REITは比較的誰でも購入することができ、株のように機動的に取引されるため株のような値動きをしがちです。

また、市場規模が非常に小さいのも価格が大きく動いてしまう要因の一つです。

REITと現物不動産投資は意外と違う

REITも現物不動産投資はともに不動産投資ですが、異なる点が多いため、リスク・リターンの考え方や取り得る戦略が大きく変わってきます。

このことからREITを現物不動産投資の代わりとするのはちょっと違うようです。

まとめ

学びはいろいろありましたが、とりあえずREITと現物不動産投資が結構違うということが分かったので良かったです。

REITの魅力は安定したインカムゲイン。

これは不動産投資とかなり似ています。

あと、REITは売りたいときに売れるということ。

現物の不動産は売りたいときに売れるとは限らないので、流動性の高い資産になるという点でREITは不動産投資より優れていますね。

債券投資の世界も知れて面白いと思ったのですが、債券よりも株に投資したほうが儲かると「敗者のゲーム」で学んだので債券投資にはあまり乗り気ではありません・・・

でも安定したインカムゲインを得るために「REIT」という投資手段はかなりいいと思いました。

 

本書は教科書ではありますが、初心者でも簡単にわかるという本ではなく、ある程度投資をされてきた方、これまでいくつか投資の本を読んできた方に適した本です。

株やFXなどのキャピタルゲイン狙いの短期売買に疲れたという方は、のんびり運用できリスクとリターンの判断がしやすい債券などを買ってインカムゲインを得る投資にシフトしてみてはいかがでしょうか。

その際に本書は、自分一人では見落としてしまいがちなリスクや仕組み、思わぬおいしいところを教えてくれます。

高配当とまではいきませんが、低リスクで長期的に安定した収入を得られる方法を探している方は参考にしてみてください。